今日から、新CMを放送させてもらっています。
震災後はじめて作ったCMです。
「日常のCMを見たい」「早くエステーの笑わせるCMをみたい」・・・
そんな多くのご意見をいただき、
しかし、震災がなかったかのようなCMはつくれませんでした。
実は、震災前に2ヵ月の準備をして撮影するばかりとなってきた企画を中止して、急遽このCMを制作しました。いろいろな事情があってポルトガルのリスボンという街をロケ地に選びました。
ところが、後でわかったことなのですが、このリスボンは1755年に大地震と津波に見舞われ6万人以上の方が亡くなった歴史をもつ街だったのです。その復興を遂げた家並を背景に今回のCMは撮影されています。なにか大きな力を感じてしまいました。
エステーのCMは、いつも皆様の心のストライクゾーンからあえてちょっと外したところにボールを投げてきました。そのちょっとした「外し」で皆様に楽しんでいただこうと思ってやってきました。
でも、的となる人の心自体が大きく揺れ動いた今は、CMも変わるべきではないか、いや、今までの作り方を続けるべきだ…。制作仲間と議論を尽くして出した答えがこのCMです。
大上段に応援CMを作るのでもなく、
ちゃんと商品CMの立ち位置を守り、
震災後の皆様のお気持ちを踏まえて、
でもやっぱりエステーらしい「笑い」や「驚き」も少々ほしい
・・・・・・
そう思いました。
外国からの「Pray for Japan」と思いきや 「Pray for 消臭力」だったりして。
さっそく皆様のツイッターでのご意見を拝見しました。
驚いたことに、みんな、私が思った以上に「爆笑」されている。
え~そんなに面白いの?こんなに、けっこうまじめに作ったのに・・・(笑)
今回たくさんの人に歌ってもらいました。なかなかTVでは放送できないから、このホームページで動画をみてやってください。Prey for ・・・・。
夕刊ガジェット通信「震災後 企業CMはどんな表現・時期に流すべきか宣伝部長苦悩」
追伸:撮影最終日 体調こわして救急車で運ばれた時、ずっといっしょにいてくれたYumikoさん、心から感謝してます。
それと、ポルトガルを離れる車に手を振ってくれたポルトガルのお土産やさんのお婆ちゃん、元気でね。
高田鳥場
< ツイッター @onetwopanchi >