佐藤健寿|種子島で見つけた「いかのおすし」の件 | 奇界の車窓から

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奇界の車窓から / 種子島で見つけた「いかのおすし」の件

世界中の奇妙な場所を撮影し続ける写真家・佐藤健寿。ここ「奇界の車窓から」では、写真集に載せるほどでもないけど、ちょっぴり奇妙だった写真を紹介してもらいます。1回目は、種子島で見かけた気になる看板と張り紙。種子島といえばロケットの打ち上げですが…。

スミ
佐藤さんは世界中の奇界に行ってますが、最近も奇界に行ってますか?
佐藤
そうですね。最近は集中的に国内に行ってることが多いのですが、また月末あたりに海外にも行く予定です。
スミ
国内で印象深かかった所って、どこかあります?
佐藤
これから本にするのであまり具体的には言えないんですけど、種子島のロケット打ち上げとか、青森のイタコとか…あとは悪石島とかですかね。
スミ
悪石島?
佐藤
鹿児島と奄美の中間あたりの。
スミ
名前がすごいですね。邪悪な石があるんですか?
佐藤
いや、ないです。美女とネズミと神々の島らしいです。美女とネズミは見なかったですが(笑)。
スミ
まったく分からない!

美女とネズミと神々の島|ようこそ悪石島へ

スミ
うわっ!想像していたのと全然違う!随分ポップですね!
佐藤
神々は見たので、そちらはこれから出す本でチェックしてください!
スミ
で、このサイトでは佐藤さんのアウトテイクス的な写真を紹介してもらうということで?
佐藤
そんな感じでお願いします。
スミ
早速ですが、今回はどんな写真を?

へんなひとは「いかのおすし」でげきたいだ!

佐藤
これは種子島で見たんですけど。
スミ
あっ!いかのおすしだ!
佐藤
知ってます?これ種子島ローカルと思ったら違うんですよね?
スミ
ええ。どうも、東京が発祥のようですよね? 東京で見かけたことはないですが。
佐藤
そうなんですよ。僕も知らなくて、ツイッターに乗せたら結構東京にあるよ、とか指摘されまして。見た時、覚えづらさに驚きまして。
スミ
ね、なぜイカなのか?っていう。
佐藤
ある部分は二文字が頭文字だったり、ある部分は1文字だったり。
スミ
文字と文字の間にイカのお寿司が二貫ずつある感じとか。
佐藤
そうそう、情報量が多すぎてかえって何も頭に入らないという。
スミ
どうやら都の教育委員会と警視庁が発案したらしいです。
佐藤
そうなんですね。全国に普及してるってことは、結構自信作だったんでしょうね。
スミ
しかし、なぜ標語の完成形に「いかのおすし」を持ってきたのか。疑問ですね。
佐藤
なんか組み替えたらもっと違う標語にできそうなんですけど…。イカのオスシくらいしかないのかな…。車に連れ去られそうになった子供がいかのおすしを思い出すというシチュエーションもシュールで。ぐるっと回って印象に残る感じですかね。
スミ
警視庁とコンビニあたりがコラボして「いかのおすし」って商品販売してくれたら買います。
佐藤
ああ、いいですね。キーホルダーとか子供に持たせてもいいと思います。
佐藤
あえてひっかかりを残すために「いかのおすし」なのかなとか、ロケットの打ち上げ見ながら色々考えましたね。
スミ
ロケット打ち上げの時に!さらに情報が増えましたね。
佐藤
そうそう、ロケットの打ち上げにいって、ここは打ち上げ所に一番近い小学校なんですよ。
スミ
おおっ!打ち上げ場所に近い小学校!
佐藤
で、立ち寄って校長先生に話を聞いてたんですが、この看板が気になってしまって。
スミ
校長先生の話よりも「いかのおすし」が残ってしまったんですね。
佐藤
ローカル標語だと思ってたので余計に。
スミ
撮影している佐藤さんの影が写真に写ってますけど、その時の心境を表しているようです。
佐藤
全国と聞けば聞いたでまた違う感慨がありますが。
スミ
ですね、種子島まで伝わってる感じが。鉄砲伝来みたい。
佐藤
後ろにあんな風光明媚な山があったのに、看板先に撮ってましたね。
スミ
山よりイカですね。
佐藤
ロケットのまち守ろう隊とか、色々情報量が多いので、余計に気になってしまって。
スミ
ちなみに、ロケットから小学校までってどれくらいの距離ですか?
佐藤
5kmないくらいだったと思います。もうここからすぐ先が一般には立ち入り禁止の種子島スペースセンターというところで。
スミ
そこの卒業生になりたいですね。
佐藤
あ、でも宇宙留学とかもあるらしいですよ。結構県外からの転校生も多いらしいです。
スミ
宇宙留学?
佐藤
って僕も校長先生に聞いたんですけど、詳しくはよくわからないです。
スミ
いかのおすしのせいですね!
佐藤
全部いかのせいです。
スミ
笑!

万引きしたらげんこつ5発

佐藤
これも種子島のスーパーで見たんですけど、
スミ
またインパクトのある張り紙が! げんこつ5発って!
佐藤
厳しいな、と。ゲンコツします、じゃなくて指定で5発ですからね。
スミ
店主、見ました?
佐藤
見ました。温厚そうだったんですけどね…。
スミ
逆に怖いですね。温厚そうなのに、げんこつ5発を心に秘めてる感じが。
佐藤
そうそう、入り口ですからね。これが。客が万引き前提というか。店内にこそっと貼られてるならともかく。自動ドアのドアですから。
スミ
あ、いきなりこの張り紙が迎えるわけですね!
佐藤
そうです。背筋を伸ばして入る感じですよね。ちゃんと払うつもりでも。
スミ
七五調で言いやすいですし。
佐藤
あ、それは気づかなかったです。だからするっと入ってくるんですね。
スミ
5発の5が書き換えられる仕様だったら面白いですね。今日は3発とか。
佐藤
紙で差し替え式になってたり。
スミ
ロケット近いから、カウントダウン方式でも。5、4、3、2、1!
佐藤
それは盲点ですね。打ち上げ日はゼロとか。
スミ
その日はノーげんこつデイ!
佐藤
実際、町の中にたくさんカウントダウンがあるんですよ。さっきの小学校とかでも。打ち上げまであと「X」日みたいなのが。
スミ
わぁー、やっぱりロケット一色なんですね。
佐藤
そうですね、小学校とか居酒屋とかどこいっても、ロケットの写真が額装されてたくさん貼られてますからね。芸能人のサインみたいな感じで。
スミ
はははは!芸能人の写真よりもロケットなんですね!
佐藤
そうそう、結構シュールですよ。居酒屋のレジの後ろに火を噴くロケットの写真がばーっと並んでたり。

スミ
なんですか?この問いかけは!
佐藤
こういうコピーがたくさんあったり。種子島ならではだなと。
スミ
そんな中、あのスーパーの店主はげんこつ5発なんですね。
佐藤
そうなんですよ。かたくなに。浮かれてないですよね。
スミ
浮かれる暇もないくらい、万引き被害がひどいかもしれませんね。
佐藤
そうそう、なんかウォーキングデッドとかを思い出しましたね。
スミ
万引きするゾンビ!
佐藤
無法化した世界みたいな。そのくらいの意気込みを感じました。
スミ
ゾンビにげんこつで挑んだら、やられますね、店主。
佐藤
頭砕けば大丈夫っぽいですけど、やられますね。
スミ
ここで、何か買いました?
佐藤
なぜか霧の箱舟が売ってて買いましたね。
スミ
霧の方舟!最近見ないですね。
佐藤
10年ぶりくらいに見たんですけど、製造年みたら2016だったから大丈夫かなと。
スミ
種子島で霧の方舟、何か純文学的な香りがしないでもないですね。
佐藤
うっすらと霧がかった島に小舟が流れ着くような光景が目に浮かびますね。
スミ
島にコンビニはあるんですか?
佐藤
コンビニはありますね。ただ中心部だけです。この店もスペースセンターがある郊外の方なので、近隣の人はみんなこっちにいくんじゃないですかね。
スミ
はっ!今気づいたんですが、「万引きしたらげんこつ5発」って店名じゃないですよね?
佐藤
多分、違うと思います。正確な店名は見てないんですが…
スミ
じゃあ、「万引きしたらげんこつ5発」が店名でいいのではないでしょうか。
佐藤
地元ではゲンコツって呼ばれてたり。
スミ
呼ばれてそう!
佐藤
実際5発やられた人がいるのか聞いて見たかったですけど、怖くて聞けなかったですね。
スミ
最近、万引き犯の写真の公開とかで問題になってましたが、げんこつ5発って牧歌的でいいですね。実際やられたら痛そうですが。
佐藤
逆に平和的解決な感じさえしてきますよね。むしろさわやかな。
スミ
暴力は暴力なんですけどね。なんでだろう。げんこつっていう響きですかね?
佐藤
5発殴ります、だと愛がないですよね。
スミ
そうか、根底に愛があるんだ! いや、ないか、、、
佐藤
愛は言い過ぎたかも。
スミ
ざっくりまとめると、種子島は「いかのおすし」と「げんこつ」で悪い人を撃退する町、ですね。
佐藤
まあ、僕の見た限りそんなところですね。
スミ
本当はロケットの町なんでしょうけど!佐藤さん的にはイカとげんこつ!
佐藤
いやいや、ちゃんとロケットもとりましたけどね(笑)。ただ、それ以外の情報が多すぎました。
スミ
そういったノイズっぽいもの、今後も紹介してください。
佐藤
はい、運良く旅の途中で見つけたらまた送ります。
スミ
楽しみにしています。

プロフィール

佐藤 健寿
名前 佐藤 健寿

武蔵野美術大学卒。フォトグラファー。世界各地の“奇妙なもの”を対象に、博物学的・美学的視点から撮影・執筆。写真集『奇界遺産』『奇界遺産2』(エクスナレッジ)は異例のベストセラーに。著書に『世界の廃墟』(飛鳥新社)、『空飛ぶ円盤が墜落した町へ』『ヒマラヤに雪男を探す』『諸星大二郎 マッドメンの世界』(河出書房新社)など。近刊は米デジタルグローブ社と共同制作した、日本初の人工衛星写真集『SATELLITE』(朝日新聞出版社)、『奇界紀行』(角川学芸出版)、『TRANSIT 佐藤健寿特別編集号〜美しき世界の不思議〜』(講談社)など。NHKラジオ第1「ラジオアドベンチャー奇界遺産」、テレビ朝日「タモリ倶楽部」、TBS系「クレイジージャーニー」、NHK「ニッポンのジレンマ」ほかテレビ・ラジオ・雑誌への出演歴多数。トヨタ・エスティマの「Sense of Wonder」キャンペーン監修など幅広く活動。

佐藤健寿 THE WONDERLAND 奇界
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プロフィール

住 正徳
名前 住 正徳
職業 執筆/デザイン/映像制作屋
フリーランス 

物事を正しくみる目がないことを賞賛され、副編集長に就任。 椎間板ヘルニア、十二指腸潰瘍、いぼ痔を抱えるため繁忙期にはどれかが疼く。

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