佐藤健寿|コンビニの駐車場で犬と目が合ってしばらく見つめ合った件 | 奇界の車窓から

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奇界の車窓から / コンビニの駐車場で犬と目が合ってしばらく見つめ合った件

スミキシャ! / 艦長の流儀バナー

2018.01.23

世界中の奇妙な場所を撮影し続ける写真家・佐藤健寿。ここ「奇界の車窓から」では、写真集に載せるほどでもないけど、ちょっぴり奇妙だった写真を紹介してもらいます。今回は、関西で犬と目が合った話やインドのすごい溶接屋、木更津の看板などが登場します。

「関西で犬と目が合った話」

スミ
今年最初の更新ですね。宜しくお願いします。
佐藤
そうですね、おめでとうございます。
スミ
あ、おめでとうございます!すっかりお正月気分は抜けてますが。年末年始は、どこで?
佐藤
年末年始は写真集を作っていたのでバタバタでどこにもいけず、ずっと東京でした。今年は。
スミ
軍艦島の写真集ですよね?
佐藤
あ、そうです。
スミ
軍艦島の写真を見ながらの年越しですね。
佐藤
年明けから印刷立会いで埼玉行ったり、本当そんな感じでした。住さんはどこか行ってたんですか?
スミ
特に出かけてないのですが、お正月によみうりランドに行きました。
佐藤
おお、いいですね。クラシックな感じで。
スミ
人が少なくて穴場でした!
佐藤
確かに、最近よみうりランド行ったっていう人を聞いたことがないです。それは取材ではなく、楽しみで?
スミ
はい!レジャーで!
佐藤
さすがですね。
スミ
シブいお正月でした。
佐藤
昭和的ないい正月ですね。
スミ
最近、お正月感が年々薄まっていく感じがして行ってみたんですけど、余計お正月感がなくなりました。
佐藤
確かに、よみうりランドは別に正月じゃなくても。
スミ
写真集は落ち着きましたか?
佐藤
おかげさまで無事に刊行されました。
スミ
おめでとうございます!ここからが佐藤さんのお正月ですね。
佐藤
あ、そういえば、正月というわけでもないんですが、関西の方でちょっとお祭りの撮影に行ってまして。
スミ
奇祭ですか?
佐藤
そうですね。まあ割と由緒あるお祭りではあるんですが、結構山の中で。そのお祭りはまあいい感じだったんですが、その帰りに、
スミ
ええ
佐藤
深夜にコンビニによりまして。
スミ
怖い話ですか?
佐藤
コンビニを出たところで、いきなり犬と目があったんですよね。
スミ
ん?

車の中の犬と目があいました

スミ
ははははは! 確かに目があってますね!
佐藤
店に入ってる飼い主を待ってる風で。
スミ
しかも運転席に座ってるし。
佐藤
そうなんですよ。運転席にいるからこいつが運転してきた風で。あ、と思って僕もぼーっと見てたらそっちもこっちを怪訝な目でみてきて、しばらく見つめ合いましたね。
スミ
コンビニとかの待ち犬、僕もわりと写真撮っちゃうんですけど、このタイプは初めて見ました。なんだろう、この哀愁感。
佐藤
車の質感とか、雪が積もってる感じとか。一瞬ハンドルに手がかかってるんじゃないかと思って。
スミ
商店街のおじさんっぽいですね。おばさんかな?
佐藤
犬の相方が二足歩行で店内から出て来そうな雰囲気ですよね。
スミ
出てきそう! 缶コーヒーとか手に持って。
佐藤
肉まんの入った袋とかぶらさげて。
スミ
似合うわ〜。今年、戌年ですし、縁起がいいですね。
佐藤
そうですね。戌年っぽいスタートでした。
スミ
この人、普段はいい人なんだけど酒飲むと少し荒れるタイプですね。
佐藤
ああ、でもみんな普段を知ってるから許されてるみたいな。
スミ
商店街でそれなりの立場なんだろうなぁ。
佐藤
でも奥さんには頭が上がらないという。
スミ
若い頃はバンドとかやってたでしょう。
佐藤
今はあんまりお金はないけど、顔だけは効くみたいな。
スミ
先週沖縄取材だったんですけど、現地の案内人がまさにそんな感じのおじさんでした。
佐藤
いますよね。地方取材あるあるな気がします。名刺の肩書きがやたら多かったり。
スミ
そうそう!肩書きが表だけでおさまらず、裏にもあるみたいな!
佐藤
裏までびっしりは基本ですよね。もう限りなく何でも屋なんだけど、一応業種が分かれてるという。
スミ
メインの仕事は建設業だったりしますよね。
佐藤
それも基本ですね。最後はもうインターネット開通受託とかわけわかんないものまで入ってる感じで。
スミ
っていう雰囲気があの運転席の犬にありますね。
佐藤
そういう感じでした。ポケットにジャラジャラ小銭入ってそうな犬でした。
スミ
歩く度にジャラジャラいってそう!
佐藤
絶対財布持ってないですよ。もしくは年甲斐もない感じのチェーンリング付き長財布か。
スミ
車のダッシュボードにも小銭入ってますね。
佐藤
ETCじゃないですね
スミ
絶対違いますね!料金所のおじさんに声かけるタイプです。
佐藤
この先混んでるの?とかとりあえず聞いて見る感じで。でも裏道とか詳しいタイプですね。その辺は頼りになりそう。
スミ
今日もコンビニで待ってるのかなぁ、あの犬。
佐藤
コンビニか、どこかで一杯やってるか、寝てるかですね。
スミ
帰りは馴染みの代行ですね。
佐藤
もう代金もうやむやな定額2000円くらいの。

お世話になった代行のおじさん

スミ
こないだお世話になった代行のおじさんです。
佐藤
これは、代行だけで終わらせられないパンチ力ですね。東京ですか?
スミ
あ、沖縄です。夫婦でやってました。あの犬の実写版って感じがしますね
佐藤
東京でここまで自由な人はいないですよね。
スミ
佐藤さんがキャップに「写真家」って手書きで書くようなものですから。
佐藤
すごい境地ですよね。
スミ
あのキャップが彼のアイデンティティーですね。
佐藤
代行の下になんてかいてあるんですか?
スミ
赤い文字の件ですか?
佐藤
はい。
スミ
クニガミ。です。国頭村の代行だったので。
佐藤
ああ、なるほど(笑)。帽子もですが、この網ベストとか、下のゴールドジャケットとか、情報過多ですね。
スミ
二日連続でこの人だったんですが、二日連続このスタイルだったので感動して写真撮らせてもらいました。
佐藤
いやあ、まあもうプロフェッショナルを感じますね。
スミ
いつかはあの境地に達したいですね。
佐藤
いや最高です。

「インドで見たプロフェッショナル」

佐藤
プロフェッショナルということでいうと、去年末、インドに行って来たんですが、

インドの溶接屋さん

佐藤
こんな溶接屋さんがありまして。
スミ
え? え? なんですかこれ? お店ですか?
佐藤
ええ。お店なんですけど、普通の大通りの。なんかもう鉄と職人が一体化してて。
スミ
あ!本当だ!人がいる!
佐藤
AKIRAの鉄男みたいでしたね。中でバチバチバチ、って電光石火が飛んでるので余計にサイバーパンク感が強くて。
スミ
はははは!本当だ。鉄男ですね。この鉄男は主に何を溶接してるんでしょうか?
佐藤
もうなんでもじゃないですかね。自転車から家の戸から壊れた鉄をつなぎ合わせる職人。
スミ
格好いいですね〜。プロフェッショナルだわー。
佐藤
もう俺が鉄だ、みたいな雰囲気を発してましたね。
スミ
料金表とかなさそうですね。
佐藤
絶対ないですね。かかった時間と雰囲気。
スミ
ホームページとか作ってあげたいですね。
佐藤
めちゃくちゃ今時の。
スミ
画面全体で動画が動くような。細い書体で、「溶接」って入れて。
佐藤
溶接マスクつけた横顔に火花が散ってる動画で。「ABOUT」とか作りたいですね。溶接とは?みたいな話から。
スミ
彼の哲学がびっしり。あ、鉄学か。
佐藤
いきなり哲学者の引用ではじまる感じですね。万物は火から生まれたとか。古代ローマの鍛冶屋の話とか織り交ぜて。
スミ
彼の顔が見たいですね。
佐藤
そうなんですよ。なんかばちばちやってるので、話かけるのも悪いし、後ろ姿だけそっと撮らせてもらいました。
スミ
でも、やっぱりこれがいいんですね。背中で語ってて。
佐藤
ここで40年みたいな人なんでしょうね
スミ
振り向いたら帽子に「溶接」って書いてあったら台無し感ありますね。
佐藤
「鉄」って書いてあったら、哲学者感あります。
スミ
「鉄人」だと衣笠になっちゃいますね。
佐藤
そこは間違えたくない。
スミ
仕事の後の酒がうまそうですよね。そういう仕事っていいなあって、最近思うようになってて。
佐藤
おお(笑)、どうしたんですか?
スミ
弱ってるのかなぁ?
佐藤
忘年会ではめちゃくちゃ美味しそうに飲んでましたけどね(笑)。
スミ
あ、そうでした!

「木更津の不思議な看板たち」

木更津の畑地帯でみた看板1

スミ
なんですか、この看板!
佐藤
ちょっと前に木更津の畑地帯でみたんですが、景色とのギャップがすごくて。
スミ
すごいパンチ力ですね!
佐藤
あ、でもググって見ると、すごくちゃんとした英会話スクールのようです。
スミ
そうなんですか!個人的な看板じゃないんだ。
佐藤
木更津拠点のちゃんとした英会話スクールですね。
スミ
ホームページにもこの人いますね。メインキャラクターなのかな。
佐藤
多分、この人がダンバラさんだと思います。
スミ
フリー素材とかじゃないですよね?
佐藤
ちょっとフリー感ありますけど、違うと思いますね。会社のページみてもどこにも社長挨拶とかもないので分からないですけど。
スミ
体験レッスンくらいだったら受けてみたいですね。ダンバラさんの。
佐藤
ぜひ、取材してみてください。
スミ
二人で行きましょうよ。ダンバラさんに会いに。
佐藤
ああ、いってみましょうか。ダンバラさんの謎を解きに。
スミ
同じネクタイ探して巻いていきましょう。
佐藤
考えておきます(笑)。ついでに、そのちょっと先にさらにミステリアスな看板もあって。

木更津の畑地帯でみた看板2

佐藤
これも田んぼだらけのところに立ってたんですが。
スミ
何の警告ですか!
佐藤
暗号感がすごいなと。もはや電話番号も、この先何メートルみたいな表示すらないので、本当に謎でした。
スミ
本当にこれ以外の情報がないんですね。下からライトアップされる感じですが。
佐藤
そうなんですよ。広告募集中の看板でもないから、何かを訴えてはいるんでしょうけど、、。 普通に考えたらラブホテルかなと思ったんですけど、近くにも見渡す限り田んぼだし、本当に分からなかったですね。
スミ
グラスに見えたり人の横顔に見えたりするだまし絵っぽい。
佐藤
確かに。試されてる感じもしますね。
スミ
少子化に歯止めをかけるためのサブリミナルとか。これも木更津ですよね?
佐藤
これも木更津ですね。
スミ
木更津の看板、恐るべしですね。
佐藤
田んぼとのコントラストがすごくて、余計に破壊力がありますね。
スミ
最高です。

プロフィール

佐藤 健寿
名前 佐藤 健寿

武蔵野美術大学卒。フォトグラファー。世界各地の“奇妙なもの”を対象に、博物学的・美学的視点から撮影・執筆。写真集『奇界遺産』『奇界遺産2』(エクスナレッジ)は異例のベストセラーに。著書に『世界の廃墟』(飛鳥新社)、『空飛ぶ円盤が墜落した町へ』『ヒマラヤに雪男を探す』『諸星大二郎 マッドメンの世界』(河出書房新社)など。近刊は米デジタルグローブ社と共同制作した、日本初の人工衛星写真集『SATELLITE』(朝日新聞出版社)、『奇界紀行』(角川学芸出版)、『TRANSIT 佐藤健寿特別編集号〜美しき世界の不思議〜』(講談社)など。NHKラジオ第1「ラジオアドベンチャー奇界遺産」、テレビ朝日「タモリ倶楽部」、TBS系「クレイジージャーニー」、NHK「ニッポンのジレンマ」ほかテレビ・ラジオ・雑誌への出演歴多数。トヨタ・エスティマの「Sense of Wonder」キャンペーン監修など幅広く活動。

佐藤健寿 THE WONDERLAND 奇界
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プロフィール

住 正徳
名前 住 正徳
職業 執筆/デザイン/映像制作屋
フリーランス

物事を正しくみる目がないことを賞賛され、副編集長に就任。 椎間板ヘルニア、十二指腸潰瘍、いぼ痔を抱えるため繁忙期にはどれかが疼く。

Twitter
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