藤原麻里菜|発明家インタビュー 高橋宏三さん

発明家インタビュー / 2億円の発明を生み出した「下町のエジソン」のアトリエがスゴかった

2017.06.21

発明家 高橋宏三(ひろみ)さんにインタビュー

無駄なものを発明している藤原麻里菜と申します。私は、『自分の代わりに謝ってくれるTシャツ』や『ぶつかる確率が上がるパン』など、地球の大切な資源を使わせていただき無駄なものを作っています。

突然ですが、発明家・高橋宏三(ひろみ)さんをご存知でしょうか。テレビをよく見るかたであれば、何かの番組で見たことがあるかもしれません。

高橋さんは、『ユーモア発明』という面白い発明をされていて、作品のインパクト・どうやって考えつくんだというアイディア……どれを取っても面白く、テレビに引っ張りだこの発明家です。
そんな高橋さんのアトリエにお邪魔して、発明の極意を伺いに行ってきました。

高橋宏三さんのアトリエに訪問!

藤原
今日は、よろしくお願いします!
高橋さん
よろしくお願いします。
藤原
めちゃくちゃ素敵なお家ですね……。気になる物がいっぱいあります。あれはけん玉ですか……?

高橋さん
これは、 バネがついているけん玉です。ぼよーんってハネたりして普通のけん玉とは違った楽しみ方ができるものです。

私はシンプルにけん玉が下手なのですが、これは入らなくても楽しい。ただ、ヒモがバネにめちゃくちゃ絡まります。

高橋さん
小さいのもあります。
藤原
小さくする意味とは。
高橋さん
他にも色々ありますよ。外に行きましょう。
藤原
外……? ま、まさか……!

うわ〜〜! 『泳げビッキー』だ〜〜! テレビ等で見て知っている方も多いかもしれませんが、 これは「平泳ぎをした気分になれる発明」です。水泳が苦手な高橋さんは、水に潜らずに平泳ぎを練習でき、あわよくば泳いでいる気分にもなりたいという思いで、この作品を作ったそうです。

意外とスピードが出ます。

高橋さん
腹筋をすごい使うんですよ。

これは、『ツチノコツッチー』。ツチノコのように移動できる発明品です。

私も体験してみましたが、めちゃくちゃ難しい。

今度は何をする気ですか。

ボクシング!?

サッカー!?

こちらは、『ボクシングもできてサッカーもできて、かつ上についているタコの足で頭皮を刺激することができ、暑くなってきたら団扇で扇げる』という機能が渋滞している発明品です。

なんだこれ。すごい楽しいぞ。

2億円以上を売り上げた大ヒット商品を発明していた!

藤原
面白い作品を見させてもらって、ありがとうございます。高橋さんは、真面目な作品は作らないんですか?
高橋さん
ユーモア発明とは別に、ちゃんと真面目な発明もしていますよ。商品化された発明品は、10個あります。主に野菜の皮を剥くピーラーですね。もう20年以上前からピーラーを開発しているんですよ。企業でピーラーの開発に携わっている人もそこまで長くやっている人って少ないらしいです。

高橋さん
これが、初めて商品化になったピーラーです。薄く剥ける刃と厚く剥ける刃が合体していて、芽取りとごぼうの皮を剥く4つの機能がついているもの。これは17,8年前に商品化になりました。40万個売れて、2億くらいの売り上げがありますね。
藤原
すごい……。どういうきっかけで、ピーラーを作ろうと思ったんですか?
高橋さん
最初はキッチン用品の店で気になるピーラーを見かけたんです。薄く剥ける刃と千切り刃を2段に分けたものなんだけど、刃が2本だとコストがかかる。1つの刃で2役できればいいなと思い、自分で作ってみようと思いました

高橋さん
私が作ったのはこれ。ピーラーを左右にひっくり返すことで、刃を切り替えるという仕組みです。
藤原
なるほど!
高橋さん
ただ、これを作るのに10年かかったんですよ。
藤原
10年も……。続けられるモチベーションがすごいですよね。
高橋さん
そうですね。でも、先ほどの面白い発明品を息抜きにしていました。
藤原
発明の息抜きが発明って、超人ですね。

高橋さん
それからもずっとピーラーを作り続けて、今年の2月に9個目になる発明品が企業と契約、商品化となりました。これは、千切りと桂剥きが両方できるピーラーです。
藤原
す、すごい便利! ピーラー以外は発明されていないんですか?
高橋さん
1個ありまして。これなんですけど。

高橋さん
これは、2つのハートの輪っかが繋がったチョコを作れる型です。
藤原
急にかわいい。
高橋さん
ただ、これは、販売価格が高くてあんまり売れなかったんですよね……。
藤原
今のバレンタインブームだったら、確実にヒット商品になりそうなのに……。商品化してもそういった苦労があるんですね。

試作品の数がすごい

藤原
発明の商品化って、試作品を企業に持ち込むというのがメジャーですよね。ピーラーって工場とか専門の機械がなくても作れるものなんですか?
高橋さん
試作品はものすごい数を作っていますよ。糸ノコとか使って一人で作っています。

こちらが、今までの試作品。9個の商品に対して、ものすごい数です。

左上にある硬い栗の皮が簡単に剥ける『栗の皮むき具』。それの試作品は14個にも。8と9の間に何があったんだというくらい形状が変わっているのが面白いです。

49年間完成していない発明がある

藤原
商品化も成功されていて、みんなを楽しませる作品も作っている高橋さんですが、高橋さんにとって「発明」とは何でしょうか? 某番組っぽい質問で恐縮です。
高橋さん
うーん。難しいですが、やっぱり「忍耐」だね。
藤原
忍耐。
高橋さん
アイディアを思いついて、実現するまでにはとても長い時間がかかることもあります。先ほども話したけれど、ピーラーを改良するのに10年かかったりするんですよ。ちなみに49年作り続けて、まだ完成していないものもあります。
藤原
よ、49ねん……。
高橋さん
何かは秘密なんだけどね。

高橋さん
これがその発明品の設計図です。これで6年分。1度諦めて全部捨てちゃったんです。6年前にもう一度挑戦しようと思い、設計を続けています。どうにか頑張って完成させたいですね。

終わりに

「発明とは忍耐」。人生を発明と共に歩んできた高橋さんの言葉に重みが感じられました。諦めずに試行錯誤を続ける強さが発明の極意なのかもしれません。49年続けている発明の完成が楽しみです。

ちなみに、南野陽子さんをイメージしたマネキンと、ダンスを踊ることができる発明『ダンスパートナー』は、髪の毛がオダギリジョーみたいになっていました。

プロフィール

藤原 麻里菜
名前 藤原 麻里菜
生年月日 1993年7月20日
出身地 横浜市戸塚区出身 都内在住

2013年から、YouTubeチャンネル『無駄づくり』を開始し、無駄なものを作り続ける。ガールズバーの面接に行ったら「帰れ」と言われた。

Twitter
https://twitter.com/togenkyoo

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