ミゲルから連絡が来たのが9月。
「
もちろん滞在のホテルもこちらで準備するよ」と。
2014年6月以来ミゲルとは会っていなかったし、
ひょっとしたらミゲルとはもう会えないのかなあと思っていた矢先
しかしミゲルよ。
ホテルを用意してくれるのはありがたいが、
と心の中で思いつつ、
そこはミゲルの地元、セトゥーバル。
車を降りると、
なんか映画みたいなシーンです。
本当によく来たね、来てやったぞ、
などとおバカな会話をしつつ肩をたたきあいつつ、
それからパパに、
このパパ、何も説明してくれないんですよ。
だだっ広い公民館には50人ぐらいが座れるテーブルとイス、
豆でつくった料理、豚の炭焼き、ビールにジュース、ケーキ。
7回もポルトガルにきて、いろんなところで食事したけれど、
ミゲルママとミゲルのおばあちゃんが料理を運び、
この光景は昔、
突然ミゲルがハイタッチしてきた。ハグ!
「高田鳥場さん、何飲む?」
あの少年だったミゲルがビールを両手にいっぱいもってくるんです
「おまえも大人になったなあ、
「I know」なんて生意気に答えてくるからちょっと嬉しい。
夜の8時00分。9時からライブスタートだというのに、
このおおらかさにはびっくりさせられます。
600人のお客さんで埋まった満員のホールでミゲルのライブがは
パパが用意してくれたのは前から2番目のど真ん中。
わが子を見守る不安な気持ちでミゲルの登場を待ちました。
ミゲルが歌いだす。
上手い!めちゃくちゃ上手い!
前のめりになってミゲルの歌の世界に突入していきました。
ちなみに、全曲ポルトガル語のオリジナル曲でした。
ライブがスタートして20分ぐらいしたところで、
すると隣に座っていた通訳さんが「高田鳥場さん、
なんだ、このサプライズは!ステージから見えるのは、
自分がいま何をやっているのかわからなくなって頭の中が真っ白に
ミゲルが私に話しかけ通訳さんが日本語で私にその言葉を教えてく
「鳥場さん、日本では本当にお世話になりました。
おまえ!泣くじゃねーか!
「鳥場さん、いっしょに歌いましょう。力にかえて」。
おまえ!いきなりかよ!歌詞覚えてねーよ。(
演奏がはじまった。ここは陽気なポルトガル人の前だ。
はずかしがってはいけない。
日本人の気概をみせてやろうじゃねーか!
頭の中が真っ白の真っ白になりきって、
覚えているのは私の顔をのぞきながら優しく歌う大人のミゲル様の
ミゲルファミリー!本当にお世話になりました。
高田鳥場
——————-ミゲルライブ秘蔵映像—————————