トカゲです。今日は仙台で公演があって、帰ってきました。
一体、このTOURSって、どんな動きをしているんだろう?
皆様の疑問に、レポートします。
朝10時会場に集合しました。エステー仙台支店の支店長も含め、みんなお盆返上で集合!会場で配るアンのパンフレットやアンケートの整備、トラック1台分のおみやげをおろす。それに、会場の飾りつけなんかをします。外には、2時30分からの座席チケット引き換えだというのに、数十人のお客様が並ばれれている。すごいなー。気分が悪い人いないか、トイレが必要な人がいないかを、お声をかけていく。このあと、最後まで2000人近くのお客様のホストとなるわけです。
10時すぎにキャストのみなさんが楽屋入り。昨晩、北海道から飛行機で仙台にはいったみなさんです。
疲れていないかなあ。
飲みすぎの人いないかなあ。
ちゃんと寝れたかなあ。
楽屋とステージに、トラック2台分の荷物が降ろされる。舞台づくりのスタッフだけでなく、出演する若手も、走り回っている。
毎回違うステージ。
大きさも広さも、客席の数も空間も。音のひろがりも違う。音響さん、照明さん、美術さん(舞台ではなんと言えば正しいの?)たくさんの人が、わずか数時間で、環境をつくっていく。借りたホールは、ただの箱だから、そのほとんどは、持ち込まなければならない。音づくりは、本当に大変そうです。ホールが違うと響きも、その音量も、音質も変わっていくそうで。調整がなされていくのです。スタッフは「もっと時間が欲しい」というけど。この慌しさもTOURSだ!
ステージの環境が整えられる間、お客様のいないロビーのあちこちにキャストが自分の場所を陣取っている。ストレッチを徹底的にやられている。新体操選手のような想像を絶する柔らかさ。同時に、どこからともなく、奇声が聞こえてくる。発声練習なのです。しかし、よく聞くと、きれいな声なんだなあ、これが。
トカゲこと私は、そのキャストの準備を邪魔してはいけないと思って、見ぬふりして、素通りします。みな自分づくりをはじめているのです。これもTOURSだ!
一方、
仙台だけに出演する子供たち10人くらいが集合して、練習している。練習指導は、若手キャストだ。彼らだって、自分の出演があるのに、たいへんであります。安奈淳さんをはじめ相当な実力者にまじって、いわば市民代表として、しかしちゃんとしたプロとしてステージにたつ!ちびっこといっても、決してあなどれない。オーデションで勝ち残った精鋭だ。歌と踊りは、幼年時代からトレーニングしている。TOURSだ!
別のところでは、座席の指定席の準備が行われていく。いつも、ミユキちゃんありがとう。彼女の手は、とてもフニャフニャして、柔らかいことはカンパニー内で有名です。
柔らかい手のミユキちゃんも、発券には厳しい!会場をしっかりと見て、ステージが見にくいところは発券しない!「事前にできそうであるが、そうはいかない」と彼女は厳しく言う!やはり、当日の確かな確認がなければいけないのだそうです。発券もたいへんなんだね。TOURS!
12時を過ぎると、ステージでは、キャストがリハーサルをおこなっている。リハーサルというよりも、ステージ上での立ち位置の確認。ひとりひとりのマイクの確認。そういった確認作業が開場時間まで続く。TOURSは、毎日が引越し状態だから、この限られた時間で行うことに難しさがある。外では、ドアがあくのを待ってくれているお客様が大勢いる。ご老人も、小さいな子供さん(小学生以上が入場可能)もいる。早くドアをあけてあげたいが、まだ準備はできていない。時間との戦いだ。お客様、待たせてゴメン!だって、TOURSだから・・・
そうこうするうちに、
トカゲこと私のところに、島谷ひとみちゃんのマネージャーなべちゃんが、やってきました。なべちゃんは、とてもニコニコしています。
昨日は、スムーズに札幌から移動できた話、何を食べた話など、コソコソおしゃべりしていると、島谷ひとみちゃんが、笑顔を向けてこっちへ歩いてきます。
「昨日のアンケート見せていただきましたよ」。
トカゲが「あの50歳代の『楽しい、楽しい』という言葉よかったですね』と言うと
「いや『楽しい、楽しい、楽しい』の3回でしたよ(笑)」と、ひとみちゃん。
スゲ!しっかりと読んでるんだなあ!
実は、毎公演お客様からアンケートというか、ご意見を紙に書いてもらってますが、そのほとんどを、キャストの皆さんに、なるべく早くお見せしております。
「あれ?ボクは見てないですよ」とギルバート役の良知真次くん。
良知くんは、とてもイケメンの男で、気さくな人間です。島谷さんは、美人で、相当きさくです。いや安奈さんも、いや、大和田りつこさんも、みーんな、みーんな、気さくな方たちなのだ!新しくカンパニーに参加された下馬さんも、相当きさくな方でした。
良知くんが「今日、映画のリリースされました」と耳うち。
おめでとう!良知真次!やったあ。映画初出演!初主演!
「郡青」というタイトルで中川陽介監督。
競演は、長澤まさみ・・・・ すごい!今は、良知くん髪をきっているけど、映画の撮影が終了したばかりの良知くんといっしょに食事した時の写真。アップします。それにしても、髪ながあーー。
話もどって、
開場予定の5分前になり・・・
トカゲこと私は、ステージに歩みよって、静かなプレッシャーを戸田プロデューサーに。戸田プロデューサーも、それをわかって、準備を急ぐ。
ステージでは「どんちょう」が下りる。客席、ロビー、ステージにも誰もいなくなる。
お客様を迎える準備完了。
お客様ご入場・・・
そして、仙台のTOURSが完結していく。
今日もトカゲは、また違う赤毛のアン見て、本当にうるるんと涙するのでした。
トカゲ