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サブチャンネル-その他2023.10.05

西川貴教 × 鹿毛康司 「おしゃべりな筋肉」についておしゃべりしました 第一弾

<アーカイブ:2017.06.13掲載>

「20年目だからできたこと」

鹿毛
僕ね、筒美京平さんとか、野茂英雄さんとか、山田太一さんとインタビューさせてもらったことあるんです。
西川
へぇ! またなんで?
鹿毛
「日経トレンディ」の連載でやらせてもらって。インタビューをする前には必ず準備をするんですが、「一ヶ月後に山田太一さん」って言われた時は、さすがに(山田さんの文献の)量が多すぎて途中で諦めました。笑
西川
普段家では地上波よりもCS放送を見ることが多いんですけど、時折山田太一さんの特集番組があって、拝見しています。そこで驚いたんですけど、昭和の中頃くらいだと3話で完結するドラマがあったりするんですよね。こんな区切り方のドラマあるんだ、みたいな。全6話だったり。
鹿毛
何故いきなりこんな話をしたかというと…、今日はただの鳥男ではなく、ちゃんとしたインタビュアーとして話を聞きに来たことをお伝えしたかったわけです(笑)。
西川
はい、わかりました(笑)。
鹿毛
「おしゃべりな筋肉」はしっかりと読んできました。真面目な話、面白かったです。今までWEB上で書かれてきたものを集めて、加筆修正したんですか?
西川
基本的にはそうですね。
鹿毛
本の中で、ご自分のことを「シャイだ」って言われてるじゃないですか。それでも本にまとめた。実際、こうやって1冊になると重みが違うんじゃないですか?
西川
そうですね。元々はT.M.R.デビュー20周年ということもあって、本の話がスタートしました。本当は、「これまでのことを振り返って自分で話す」ということがあまり得意ではないんです。これから先の話だったら、希望的観測も含めて話すのは前向きで好きなんですけど。単なる振り返りではなく、実際に起きた事実に対して「自分はこういうことを学んだ」っていう切り方であればできるかな、という。
鹿毛
割と正直に心の中を見せちゃってるじゃないですか。心を見せるって、シャイな西川さん的には恥ずかしさみたいなものはありませんでしたか?
西川
うーん、確かにそういう面もありますね。やっぱり、こういうタイミング(20周年)じゃなかったら、やらなかったでしょうね。
鹿毛
そっか、20周年だからできたことなんだ。
西川
「10年」って、結構勢いでなんとなく辿り着くことができるんです。ただ、そこから先の10年はまた少し違っていて、まぁまぁ体力のいることで。
鹿毛
最初の10年の延長に20年は無いということですか?
西川
そうですね。そして、「20年というタイミングだったから本を出してもいいのかな」って思うことができました。
鹿毛
ここまで西川さんがサービス精神旺盛に心を公開したことに、正直驚きました。
西川
時が経って、少し客観的に見られることもあったりしたからできたんだと思います。
鹿毛
お会いしてて、「そのタイミングで何かを決断する」ことを西川さんは心がけているように見えますが。
西川
それは日常と紐づくことが多いと思います。例えば、最初にポルトガルに連れて行ってもらったことがあったじゃないですか。
鹿毛
消臭力のCM撮影で行きましたね。
西川
旅先に行くと、行った先で必ず心がけていることがあります。時間に余裕があればですけど、「手に入れるには少し自分の覚悟がいるような金額のもの」を買うようにしてるんです。ポルトガルの時も、焼き物が有名な町だったので、今では生産されることがないような飾り皿とか。そういうものをアンティークショップで見つけると、買おうかなぁって悩んで。
鹿毛
あの時はあまり時間がなかったですよね。それでも5分か10分くらい悩んで、フッと買われてました。あの英断にはちょっとびっくりしました。
西川
「このタイミングでここに来た」ってことを残しておきたい。そんな意味も込めて買うんです。別に買わなくてもいいかなとも思うんですけど、いや、帰ってから日が経って、「あの時買っておけば良かったなぁ」って気持ちになるくらいだったら買っておいて要らなくなる方がいい。
鹿毛
やらないで後悔するよりは、決断して実行に移すということですね。
西川
まさに、そういう精神です。
鹿毛
そんな精神をお持ちの西川さんに、仕事についてはどう考えているのか。次回、突っ込んで伺いたいと思います。
西川
あ、続くんですか?
鹿毛
はい。続きます。

プロフィール

西川 貴教
西川 貴教
生年月日/1970年9月19日
出身地/滋賀県出身
出演CM/消臭力 / 洗浄力

1996年5月、ソロプロジェクト「T.M.Revolution」としてシングル「独裁 -monopolize-」でデビュー。キャッチーな楽曲、観る者を魅了する完成されたステージ、圧倒的なライブパフォーマンスに定評があり、「HIGH PRESSURE」「HOT LIMIT」「WHITE BREATH」「INVOKE」など大ヒット曲を連発する。2018年からは西川貴教名義での音楽活動を本格的に開始。2019年にはNHK連続テレビ小説「スカーレット」に俳優として出演するなど、多岐に渡り新しい挑戦を続けている。
2020年~2021年『ベストボディ・ジャパン 日本大会』モデルジャパン部門ゴールドクラスで2年連続優勝。
故郷である滋賀県から2008年「滋賀ふるさと観光大使」に任命され、翌2009年より県初の大型野外音楽イベント「イナズマロック フェス」を主催、以降地元自治体の協力のもと毎年滋賀県にて開催している。令和二(2020)年度滋賀県文化功労賞受賞。2022年8月10日には西川貴教としての2枚目のCDアルバム「SINGularity II -過形成のprotoCOL-」を発表。

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